最近、こんなことありませんか?
- 物を飲み込むのがつらい
- 何を食べても美味しくない
- 家族に料理の味付けが濃くなったと言われた
もしかしたらドライマウスかもしれません。歳とともに唾液の分泌量は減っていくものですが、更年期以降はぐっと少なくなります。
こんな症状があったらドライマウスかも?
では、さっそくドライマウスチェックをしてみましょう。ひとつでも当てはまる項目があれば一度専門病院を受診しましょう。
- 口の中が渇いている
- 唾液が出にくい
- 舌や唇がヒリヒリする
- 口の中がネバネバしている
- 話し辛く感じる
- 味がよくわからない
- 物が飲み込みづらい(特に乾いたもの)
- 急に虫歯が増えた
- 口臭が気になるようになった
- 喉の渇きを1日中感じて水分を摂ってしまう
唾液は口の中を守る大切なもの
唾液は消化酵素として大切な役割があることは学校でも習いましたね。その他にも、口の中をいつも潤して粘膜を守る役割もあります。口の中が渇いてしまうと、保護作用がなくなって歯と舌がこすれて小さな傷ができてしまいます。そのせいで、ドライマウスになると口の中や舌がヒリヒリ痛くなってしまうのです。
それに、唾液には抗菌作用があります。それが少なくなってしまうことによって口臭がきつくなったり、虫歯が歯周病にもかかりやすくなってしまうのです。
味覚が鈍ると食事の楽しみも半減!
食べ物の味は、味の成分が唾液ととけあって感じられるものです。唾液の量が少ないと味をしっかり感じることができなくなって、何を食べても美味しくない-となってしまいます。
食事は健康の基本です。更年期にはそれ以外にも胃もたれなど不調があらわれるときです。味がわからなかったり、飲み込むのに苦労したりするとますます食に対する意識も薄らいでいってしまいますね。
ドライマウスの原因は更年期のせいだけじゃない?
口の渇きや味覚異常を、歳のせいだから・・・更年期だから、と放っておくと、思わぬ病気が隠れていることもあります。ドライマウスを引き起こす病気を知っておきましょう。
やたらと喉が渇いたら糖尿病かも!?
膵臓でつくられるインスリンが極端に少なくなり、血糖が異常に増えてしまう病気です。糖尿病が怖いのは、糖尿病網膜症・糖尿病腎症・糖尿病性神経障害、さらには心筋梗塞や脳血管障害などの合併症です。
ドライアイ、鼻腔の渇きもあればシェーグレン症候群の恐れも
自己免疫疾患のひとつで、涙腺や唾液腺に炎症が起こり分泌液が極端に少なくなる病気です。発症は男性より女性が断然多く、特に40~60代に多発します。
その他、降圧剤や向精神薬の副作用でなることもあります。女性に多い甲状腺の病気が隠れていることも少なくありません。
セルフケアでドライマウス対策
ドライマウスかな、と思ったらまず専門科に行くことをおすすめします。病気のせいであればまずそちらの治療から!
特に心配する病気でなければ安心ですが、やはり放っておくと日常生活にも支障が出ます。しっかりセルフケアしましょう。
ストレスはためない
ストレスで体が緊張すると唾液の分泌が低下します。1日のうちでリラックスタイムをもちましょう。入浴でも良し、就寝前のティータイムでも良し、です。
部屋を乾燥させない
湿度も重要です。特に冬の乾燥の季節には加湿器を使いましょう。
よく噛んで食べる
ドライマウスになると飲み込むのもつらくなりますが、喉の通りのよいものばかりで噛まなくなってしまうとますます悪化します。ゆっくりでよいので、噛みごたえのある食品をしっかり噛んで食べるようにしましょう。
だらだら寝て過ごさない
更年期はだるいです。倦怠感は尋常ではないときがあります。でも、なるべく起き上がって動くようにしましょう。唾液は横になっているときに分泌量が減ります。
就寝前の保湿ジェルで朝も快適に
ドライマウスの治療では、粘膜を修復するうがい薬や唾液に近い成分を配合した保湿ジェルや保湿スプレーがあります。就寝中は唾液はほとんど出ないので、寝る前に保湿ジェルを舌に塗っておくと翌朝だいぶ楽になります。
歯周病予防に定期的に歯石除去
口の中が渇くと虫歯や歯周病になりやすくなります。3ヶ月に1回は歯石除去をしましょう。
唾液腺マッサージも効果的!コツをつかんでセルフケア
3箇所の唾液腺をマッサージすることも効果的です。歯医者さんの動画を紹介します。
【小倉南区_門司区_歯医者】お口が乾燥した時の唾液腺マッサージ・ドライマウス改善・口臭予防_まりん歯科チャンネル011(口腔ケアチャンネル)
いかがですか?更年期の不調はいろいろありますが、ドライマウスもそのひとつ。でも、ちょっとした心がけで緩和することができます。ぜひ参考にして下さいね。