女性にとって更年期とは閉経をはさんだ10年をさすのが一般的です。そう!閉経です。
へ・い・け・い !
卵巣機能が完全に停止して、女性ホルモンを作らなくなります。そうなると、次第に萎縮してしまうそうですよ。なんだかむなしい・・・。
月経ってはっきりいって若い頃は面倒くさく感じていました。行動もある程度制限されるし、やっぱり気分も不安定になります。
その頃は、生理がないって楽でいいだろうなぁ・・・と思っていたことは確かです。でも!いざ更年期を迎えると、やっぱり心のどこかで寂しい気がしてます。女としての自身が、とネガティブになったり。まぁ、でも楽なことに変わりはないのですけどね。
生理の変化は更年期を意識し始めるサイン?
40代後半になって生理に変化が出始め、更年期を意識し始める女性もいます。さて、どのくらいの割合の人がそうなのでしょう?
日経ヘルスの読者調査によると、月経不順で更年期を自覚した人の割合は28.2%でした。その中で6割以上の人が2年以内に閉経しています。
多い?少ない?結論から言うと、更年期を自覚したきっかけでは「発汗42.1%」「ほてり39.7%」「イライラ34.9%」「気分の落ち込み34.4%」と続き、心身の不調があげられています。
また、月経が止まってから自覚した人も25.8%います。こういう人は、閉経までにつらい症状がなかったということでしょうか?でも、私自身の経験から、思い返すとあの体調不良は更年期のせいだったのかも・・・ということが多々あります。
更年期の生理の変化は?スタンダードなケースは?
さて、閉経前の生理はどのように変化することが多いのでしょうか。これも個人差がかなりあります。
- 月経周期が短くなる
- 月経周期が長くなる
- 出血量が多くなる
- 出血量が少なくなる
- 生理期間が長くなる
- 生理期間が短くなる
- これらがランダムに繰り返される
ただ、閉経直前になると「周期が長くなって閉経」「半年程度止まりその後再開して閉経」と月経周期が長くなって閉経するケースが6割にのぼっています。出血量も徐々に減って閉経というパターンが一般的です。
異常があったら受診を!更年期症状に隠れた病気
更年期前半は生理に変化が起こることが多いのは確かですが、その不調をすべて更年期の症状と思っていると隠れた病気を見逃すことになりかねません。月経不順や不正出血の原因となる婦人科系の病気はたくさんあります。
月経量が多く期間が長い
・・・子宮筋腫・子宮頚管ポリープ・子宮体がん・子宮内膜症など
性交時に少量の不正出血
・・・子宮頸がん・子宮頚管ポリープ・膣炎・膣部びらんなど
年齢的にも子宮体がんのリスクが高くなります。不正出血があったら婦人科を受診することをおすすめします。
甲状腺の病気でも月経不順や過多月経がおこることがあります。頻発月経(月経周期が短い)や過多月経(月経量が多い)の場合、出血量が多くなるためひどい貧血を起こすことがあります。
生理の変化も閉経も、女性であれば誰でも経験することです。過度に心配する必要はありませんが、おかしいな・・・と思ったら一度婦人科へ足を運びましょう。