更年期を快適に乗り切る秘訣徹底調査!女の人生これからよ

40代になって急にあちこちに不調が出始めたら更年期症状かもしれません。卵巣機能が低下して女性ホルモンが激減する頃から始まる不定愁訴は個人差はあれど誰もが経験します。更年期を快適に乗り切ることは50代以降の人生を大きく左右します。目指せ!輝くアフター更年期。

更年期の漢方薬「桂枝茯苓丸」を詳しく紹介!どんな人に向く?

更年期に起こる体の不調は、ひとことでは言い表せないほど多様です。人によって異なるのはもちろん、その日によって症状の出る場所も変わったりします。

 

便秘や下痢などの消化器トラブルが続いたと思ったら昨日は寝込むほどの頭痛に見舞われたり、関節痛やしびれ、頻尿など体中あちこちが悪くなってきたと不安になりますね。

 

更年期の不調の原因のほとんどがエストロゲンの減少によるものです。エストロゲン不足に体が慣れずにあわてている状態です。

 

一番有効な更年期症状の治療はHRT(ホルモン補充療法)ですが、中には受けられない人、治療に一歩踏み出せない人も大勢います。

 

そんな人に、漢方療法も有効です。不定愁訴と呼ばれるこれらの症状と漢方薬はとても相性が良いとされています。

 

更年期治療の三大漢方のひとつ「桂枝茯苓丸」とは?

以前も紹介しましたが、更年期症状を改善する漢方薬として「加味逍遙散」「桂枝茯苓丸」「当帰芍薬散」があります。

 

kounenki.hateblo.jp

 

この中でも書いている通り、まずはファーストチョイスとして加味逍遙散(かみしょうようさん)を1ヶ月ほど飲んでみました。効果は劇的に症状が改善されたとは断言できませんが、なんとなく体が楽になったような気がします。

 

ただ、一番の悩みの頭重感と頭痛は解消されていません。寝込むほどの頭痛はここ1ヵ月半ないのですが、なんとなく頭痛の種がある感じ。

 

そこで、加味逍遙散がなくなったこともあって桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)を飲んでみました。

 

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桂枝茯苓丸の構成生薬

  • 桂枝(ケイシ)
  • 茯苓(ブクリョウ)
  • 牡丹皮(ボタンピ)
  • 芍薬(シャクヤク)
  • 桃仁(トウニン)

加味逍遙散が10種類もの生薬で構成されているのと比べるとすっきりしてますねー。さて、どんな人に向いているのでしょう?

 

桂枝茯苓丸が向いているのはこんな症状!

まず気をつけなければならないのは、体力がない人や落ちている人は胃腸障害を起こすことがあるのでご注意を!効き目が現れやすいのは中間症や実証と言われる人です。

 

そしてこれらの症状改善に期待できます。

  • 下腹部痛がある
  • のぼせて手足が冷える
  • めまい
  • 肩こり
  • 頭が重い

 

頭痛をなんとか改善したいことからこちらを選びました。注目した生薬が桃仁(とうにん)です。

 

桃仁(とうにん)とはどんな生薬か?

桂枝茯苓丸に含まれている桃仁とは、文字どおり桃の種です。一般に桃の種と思われているかたまりの、そのさらに中にある白い部分が桃仁です。

 

この桃仁の主な効能は、血液の停滞を正すこととあります。血液がドロドロになって流れが悪くなっている状態を瘀血(おけつ)といいます。

 

更年期障害に期待できる桂枝茯苓丸の効能は?

漢方では、更年期障害とは気や血が不足したり循環が悪くなっている状態と考えます。気や血のバランスを整えるような漢方薬が適しているわけです。

 

そういう意味で、「加味逍遙散」「桂枝茯苓丸」「当帰芍薬散」がもっともよく出されるわけですね。中でも桂枝茯苓丸は瘀血(おけつ)をとる漢方薬の代表選手なのです。

 

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今回私がこれを飲むことにした理由が、一番改善したい更年期症状が頭痛だから。慢性的な頭痛には釣藤散(ちょうとうさん)もよく効きますが、まずは更年期特有のほてりや肩こりといった血管運動神経症状も考えてこちらにしました。

 

飲み始めて1週間です。気候も落ち着いているせいか今のところ頭痛はありません。梅雨時は頭痛が起こりやすいので今からしっかり対策をとっておきたいですね。