先日、ちょっと気になった記事があったので考察してみます。
更年期の症状として便秘や下痢といったお腹の調子が悪いという悩みが聞かれます。また、病院へ行って薬をもらっても顔の湿疹が治らないなど。
女性なら、たいていの人が肌荒れと便秘はすぐ思い浮かべますよね。更年期はホルモンバランスが崩れるし、お腹の調子には敏感になっている人も多いはず。
この記事でも、どちらかというと体調に気を使ってヘルシーな食事をしている人で、不調があれば病院に行って治療をしているにもかかわらず改善されないという悩みです。
誰のお腹にもカビはある!それが急激に増えると?
腸の中には腸内細菌が常在していることはご存知ですね?一般に善玉菌と悪玉菌とよばれる菌が腸の中でせめぎあって健康状態を左右しています。
そして腸内には細菌だけでなくカビも存在しています。カビは真菌類です。健康な人であれば全体の1%程度。
このカビが急激に増えると体にさまざまな不調が起きてくるというわけです。
更年期の不定愁訴、リーキーガット症候群かも!?
カビが急激に繁殖することによって、腸壁が荒れてしまい、本来排除するべき物質が体内に侵入するようになってしまいます。
アレルギーや自己免疫疾患など全身に影響が出てしまうわけですね。
こうした疾患をリーキーガット症候群といいます。日本語だと腸漏れ症候群、正式には腸管壁浸漏症候群といいます。
なんとなくイメージできますね。腸粘膜には小さな穴があって、健康な状態であれば必要なものを取り込んで、不必要な有害物質などを排除します。
リーキーガット症候群になる原因は?
抗生剤などの薬で腸内環境は乱れてしまいます。でも!実は日頃の食べ物が原因になっていることが多いのです。
- 未消化の食べ物
- 腸内の悪玉菌の繁殖
- 食品添加物や農薬
これらが原因で腸壁に穴を開けてしまうのです。
大豆製品も注意が必要
未消化タンパク質がアレルギーの原因になることは知られていますね。未消化のタンパク質になりやすいのが、小麦に含まれるグルテンと乳製品に含まれるカゼイン、大豆製品に含まれるサポニンとレクチンです。
えっ!更年期対策に大豆はたくさん食べている!という人も多いと思います。まったく食べではダメということではないのでご安心を。
大豆には発酵食品と未発酵食品がありますね。
豆乳や豆腐は未発酵、味噌や納豆、テンペは発酵食品です。なるべく消化の良い発酵食品を摂るようにしましょう。
グルテンはなるべく避けましょう
小麦に含まれるグルテンはアレルギーの人も多いのですが、そうでない人も注意が必要です。最近はグルテンフリーの食品も多いので活用しましょう。
我が家はカレールーはグルテンフリーを愛用しています。
腸内のカビを抑える一番の特効薬は食事!
さて、カビのお話です。ピルや抗生剤の服用、乱れた食生活でも増殖します。一度腸壁にこびりつくとなかなかやっかいな代物なのです。
これだけは控えよう!
カビの増殖を抑えるには食事が一番効果的ですが、完璧にやろうと思うと制限がとても多いのです。とりあえずこれだけは避けよう!というのが以下の3つです。
- 砂糖
- 果物(レモン・アボガドはOK)
- 小麦
砂糖は甜菜糖であろうとはちみつ、メープルシロップなど甘味料全般を控えましょう。でも、腸内でカビが増殖すると甘いものが欲しくなるという症状があるのです。
なぜ甘いものが異常に欲しくなる?
腸内のカビは糖質を栄養源としています。そのため、食べてもカビの餌になってしまい、さらに甘いものを食べたくなってしまうのです。
どうしても甘味が欲しいときははちみつやメープルシロップで。それでもやむを得ないときに限る!ってかんじですよ。
カビを増やす?控えたい食品
- きのこ
- ナッツ類
- コーヒー豆
- アルコールや甘酒など麹類
健康に良かれと思って積極的に摂っているものでも、摂りすぎるとかえって体の不調を招くことになってしまうので注意が必要です。
悪玉菌が優位なときに摂ると良くない食品として、キムチや漬物などの発酵食品や味噌や塩麹もあげられます。パンも天然酵母やドライイーストを使っているので避けましょう。
カビの繁殖を抑える食品を積極的に摂りましょう
反対に、抗真菌作用のある食品をしっかり摂りましょう。香味野菜やハーブ、ココナツオイル、梅干などを食事に取り入れましょう。
腸内環境を整えて更年期を元気に乗り切りましょう!