更年期は女性にとって体が大きく変化する時期で、あらゆる場所に不調が出るときです。・・・といわれてもピンと来なかったのです。実際に自分が経験して、なるほど!と実感したのです。
更年期の症状はどこに出てもおかしくない!
そもそもなぜ更年期に不調が起こるのか?それまでと体がどう変わるのか?それは、卵巣機能の低下です。それによって、卵巣で作られていた女性ホルモンが急激に減っていきます。閉経すると、まったく作られなくなってしまいます。厳密に言えば、閉経以降も女性ホルモンは体内で作られますが、その量は性成熟期と比べると、ものすごく微量なのです。
女性ホルモンのバランスが崩れるメカニズムはまた別の記事で書きます。今回は体に現れる症状を紹介します。
血管運動神経系の症状
のぼせ、ほてり、冷え、動悸、息切れ、手足の冷え
運動器官系の症状
肩こり、腰痛、関節痛、背筋痛
知覚系の症状
しびれ感、蟻走感(アリが這っているような感じ)、かゆみ、知覚過敏、知覚鈍麻
消化器系の症状
食欲不振、吐き気、便秘、下痢、腹部膨満感
泌尿器・生殖器系の症状
月経異常、頻尿、残尿感、性器下垂感、性交痛、外陰掻痒症
皮膚・分泌系の症状
皮膚粘膜の乾燥、湿疹、発汗、ドライマウス、唾液の分泌異常、ドライアイ
体の不調だけじゃない!心にも現れる不調
更年期のイメージで、イライラ怒りっぽくなったというのがありますね。あくまで世間のイメージと思いたいですが、あながち間違ってはいません。女性ホルモンは精神神経系にも影響を及ぼします。
更年期の精神神経系の不調
頭痛、めまい、耳鳴り、物忘れが多くなる、憂うつ感、判断力や集中力の低下、不眠、不安感など
やっぱり気になる!美容面での変化
体の不調にもあるように、更年期になると皮膚や粘膜にも変化が起こります。ひとことで言ってしまえば、潤いがなくなる!肌も乾燥が気になるようになるし、シミ・シワも目立ってくるように。
自慢の黒髪もなんとなーく元気がなくなってきます。白髪が増えてくる人も多いです。一番避けたいのが薄毛ですねー。1本1本の髪にハリツヤがなくなるので、髪のボリュームがなくなってきます。
そして体型の変化。まず痩せにくくなります。老化で代謝が落ちることもありますが、これもやはり女性ホルモンが減少したことに大きく関係しています。若いときと同じ食生活やライフスタイルでは、肥満へまっしぐらです。
更年期障害にならない生活を心がけましょう
閉経という大きな節目のある女性は、心身のバランスを大きく崩してしまうのは仕方ないとしても、日常の生活を送るのもつらいような更年期障害といわれる重症化することは避けたいです。
生理痛が軽い人と重い人がいるように、更年期の不調も個人差があります。この時期をいかに過ごすかはとても大事だと思います。何年も不調が続くのは辛いという気持ちが大半ですが、アフター更年期を楽しく過ごすためにも、自分の体の変化をしっかり理解して、受け止めていく必要を感じています。