更年期を快適に乗り切る秘訣徹底調査!女の人生これからよ

40代になって急にあちこちに不調が出始めたら更年期症状かもしれません。卵巣機能が低下して女性ホルモンが激減する頃から始まる不定愁訴は個人差はあれど誰もが経験します。更年期を快適に乗り切ることは50代以降の人生を大きく左右します。目指せ!輝くアフター更年期。

更年期障害かなと思ったらまず受診!婦人科で行う検査と更年期の治療

更年期に起こる症状は、人によって違いはありますが長引く頭痛や耳鳴り、不眠など一見風邪や他の病気と間違えやすいので、内科や整形外科などを点々と訪れることになりがちです。

 

検査をしても異常がなく、薬を飲んでも完全があまりみられないことも多いです。その不調のほとんどはエストロゲンの減少によることが原因だから!40代になって不調を感じたら、まずは更年期を疑って、婦人科を受診しましょう。

 

f:id:kurunokini:20180305115141j:plain

 

妊娠出産だけじゃない!婦人科かかりつけ医のすすめ

婦人科と聞くと、妊娠や出産、婦人系の病気のときだけ思い浮かべる人も多いのですが、婦人科は女性の体をトータルに診るスペシャリストです。

 

40代で不調を感じたらまずは婦人科へ

更年期の不調はほとんどがエストロゲンの急激な減少によるものです。胃もたれや頭痛の場合は内科、肌トラブルでは皮膚科など選びがちですが、更年期の場合はまずは婦人科を最初に受診するのが体調改善の早道です。

 

更年期以降の体調管理にも最適な婦人科

エストロゲンの微量しかない状態に体が慣れてきた更年期以降も、それまで以上に体調管理に気をつける必要があります。

 

閉経後の女性の体は、骨粗しょう症や膣乾燥、尿失禁などのトラブルが起きがちです。更年期にこそ婦人科の主治医を見つけておくことは、シニア期を快適に過ごすためにも重要です。

 

更年期の不調はまず婦人科へ!医者選びのポイント

更年期の治療やそれ以降の体調管理のためには、婦人科の医師とは長いつきあいになります。自分の体のことを知っていてくれる主治医は心強いものです。ぜひ自分にとって良い医師を見つけてください。

 

更年期治療に適した病院を選ぶ

婦人科とひとことで言ってもたくさんあってどんな病院を選んでよいかわからない人も多いですよね。女性外来更年期外来といった看板を掲げている病院もあるので参考にして下さい。

 

そういった科を設けていなくても更年期治療に力を入れている病院はあります。事前に電話で問い合わせてみましょう。

 

自分に合った婦人科医を撰びましょう

どんなに良い医師でも相性があります。話しやすい関係を築けるかどうかは重要です。以下で、よい医師を選ぶポイントを紹介します。

  • 相性が良くて話しやすい
  • 更年期の辛い症状に理解がある
  • 質問に真摯に答えてくれる
  • 検査の目的や治療法などていねいに説明してくれる
  • 必要であれば他の診療科を紹介してくれる

f:id:kurunokini:20180305115231j:plain

 

治療は二人三脚!受診の際の心構えでスムーズに

いくら評判の良い病院でも、更年期の治療は受身では上手くいきません。医師は診察や検査をもとに患者の現状に適した治療法を提示しますが、どんな治療を受けるのか決めるのは自分自身です。

 

更年期について勉強しましょう

まずはあなた自身が更年期について理解を深めましょう。特に女性ホルモンについて知っておくと、診療の際医師の説明も理解しやすくなります。

 

月経の様子や周期、病歴を把握しておく

初診のときに書く問診票には月経期間や月経周期、最終月経の開始日、病歴や服用中の薬、家族の病歴などを記入します。事前に確認しておきましょう。

 

自分の現状をしっかり説明する

更年期の不調は体のあらゆる場所に出ます。精神的にも不安定になったり、特定できないのも特徴です。医師に説明するときに何を訴えたらよいか慌ててしまうこともあります。

 

自分の現在の不調を医師に正確に伝えるためにも、事前に体調に関するメモをとっておきましょう。その際、一番困っている症状を気に留めて書くようにすると診察のときに焦らずに伝えることができます。

 

更年期?他の病気?婦人科での診察の流れ

40代50代の体の不調は、更年期のためなのか他の病気なのか識別することが重要になってきます。婦人科での診察では、問診や内診、その他の検査によって総合的に更年期の症状であるかを診断します。

 

まずは問診からスタート

病院に行くとまず最初に医師による問診が行われます。

  • どのような症状か
  • その症状はいつから
  • 今までかかった病気
  • 家族の病歴
  • 月経周期
  • 最終月経日
  • 初潮が始まった時期
  • 妊娠・出産の有無と時期

 

上記項目に加え、病院によっては更年期指数のチェック表や生活習慣のチェック票、心理状態に関する自己チェック表などを記入する場合もあります。すべて正直に答えましょう。

 

内診は上手に受けましょう

次に内診が行われます。膣の様子、子宮筋腫や卵巣脳腫の有無などをみるのでとても大切です。緊張していると膣内が狭くなり診察がしにくくなりますので、診察台に乗ったら深呼吸をして緊張をほぐしましょう。

 

内診と一緒に子宮がんの細胞診や超音波検査をする病院もあります。40代からは特に子宮体がんが増えてくるので、受けておきたい検査です。

 

必要に応じた検査

問診と内診のほかに、診断の目的によって女性ホルモン量の測定や甲状腺ホルモンのチェック、生活習慣病のチェックのための血液検査や、乳がん検診、骨量測定が行われます。

 

f:id:kurunokini:20180305115733j:plain

 

何を撰ぶ?更年期治療の選択は本人次第

婦人科で更年期と診断された場合、その不調を軽減する治療法を選ぶのはあくまで患者本人です。更年期の治療法のいくつかを紹介します。

 

プレ更年期や閉経前には低用量ピル

足りなくなった女性ホルモンを補充して急激な変化を緩やかにする治療です。閉経前には低用量ピル、閉経後にはHRTへと切り替える人が増えています。

 

治療効果の高いホルモン補充療法(HRT)

外から女性ホルモンを補うホルモン療法は、エストロゲンの急激な減少によって起こる自律神経失調症状に特に高い効果を発揮します。

 

体全体を整える漢方療法

更年期の治療とは相性のよい漢方療法も多くの人が活用しています。ほてりや冷え症、発汗、肩こりなどに効果があります。ホルモン補充療法とも併用して使うこともあります。

 

心のケアでは専門家の力も

更年期世代は人生の中でもストレスの多い年代です。更年期の不調に加えてストレスや過労によって精神症状が強く出てしまうことも少なくありません。

 

更年期うつなど深刻な状態になる前に、カウンセリングを受けて心の問題にもしっかり向き合うことが大切です。心療内科や精神科と連携して治療を行うことも必要になります。

 

 

婦人科は妊娠出産、女性系の病気だけでなく、女性ホルモンの影響を受ける女性の体を総合的に診ます。

 

今まで足の遠のいていた人も、更年期の治療を機会に婦人科のマイドクターを持つことは、更年期を過ぎたシニア期も健康に過ごす手助けになるはずです。自らも知識を持ち、積極的に治療に参加して更年期を健やかに乗り切りましょう。