更年期を快適に乗り切る秘訣徹底調査!女の人生これからよ

40代になって急にあちこちに不調が出始めたら更年期症状かもしれません。卵巣機能が低下して女性ホルモンが激減する頃から始まる不定愁訴は個人差はあれど誰もが経験します。更年期を快適に乗り切ることは50代以降の人生を大きく左右します。目指せ!輝くアフター更年期。

更年期障害に漢方薬を試してみる?上手な選び方と注意点

漢方薬が更年期の不調緩和に効果があることは知っていても、何を撰んでよいか迷ってしまいますね。もちろん、漢方に詳しい医師、または漢方薬局で処方してもらうのが一番です。

 

でも、40代・50代は何かと忙しい年代です。仕事でも責任のある立場にたつことも多いし、家庭でもまだまだのんびりしてはいられません。

 

私のことになりますが、子供はまだ自立までは程遠い年齢・・・それも思春期にさしかかったという微妙な年代です。なにより、自分の時間がなかなかとれないのが更年期世代の女性ではないでしょうか。

 

漢方薬は薬局やネット通販でも購入することができます。どうしても病院に行く時間がとれない・通える範囲に漢方に詳しい医師がいない・まずは試してみたい、という人も多いと思います。

 

今回は、上手な漢方薬の選び方をご紹介します。

 

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漢方処方は証を見て決めるのが基本

漢方は中医学を元に、日本で発展した伝統医学です。漢方療法で処方される漢方は日本人の体質や気質にとても合っている薬といえます。

 

kounenki.hateblo.jp

 

漢方薬は医師の診立てによって処方されるのが基本です。そのとき用いられるのが「証」で、その人のそのときの症状を計る目安です。 

 

「陰・陽」「虚・実」の概念を知りましょう

漢方では病気は全身の働きのゆがみであると考えます。

 

陰陽は病気に対する反応の性質

健康な状態では陰陽のバランスがとれていて、外界の状況に応じてうまく調節されています。そのバランスがどちらに傾いているかをあらわすものさしが陰陽です。「陰証」「陽証」という言い方をします。

  • 陰証は体の反応が低下した状態
  • 陽証は体の反応が活発な状態

 

虚実は体力や病気に対する抵抗力を表す

こちらの概念は、その人のふだんの体力や病気に対する抵抗力や、反応がどのようにどのくらい出るかによって分けられます。

  • 虚証は体力がなく病気に対する反応や抵抗力が弱い状態
  • 実証は体力があり病気に対する抵抗力があり反応も激しく現れる

 

虚実どちらともいえない虚実間症(または中間症)というタイプもいます。

 

あなたのタイプはどっち?やってみようセルフチェック

 

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チェックの多かった方がおおまかにですがあなたの証です。

 

更年期障害で処方される3大漢方薬の特徴

前回の漢方の記事で、更年期障害によく処方される漢方薬は「当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)」「加味逍遙散(カミショウヨウサン)」「桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)」と紹介しました。

 

これらは瘀血(おけつ)を改善する駆瘀血剤です。瘀血(おけつ)とは端的にいうと血の流れが悪くなった状態です。生理痛や肩こり・頭痛・肌荒れなどを起こします。

ファーストチョイスは加味逍遙散(カミショウヨウサン)

更年期障害は症状が一定せず、さまざまなところに不調があらわれます。それに、日によって不調を感じる場所も違うのも特徴ですね。こうした更年期の不定愁訴には、まずは加味逍遙散(カミショウヨウサン)が処方されることが多いです。

 

加味逍遙散(カミショウヨウサン)はドラッグストアでもよく目にします。「更年期のイライラに」…と、ばっちりパッケージにも書いてあります。病院では、更年期以外にも月経不順、月経困難症のときも処方されます。

 

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漢方が効いているか判断の目安は?

漢方はまったく副作用がないわけではありません。西洋薬に比べてその頻度は少ないですが、発疹やかゆみ・下痢・腹痛・むくみなど異常を感じたら服用を中止しましょう。

 

初期の風邪に処方される漢方薬などは即効性にあるものもありますが、更年期障害のように慢性的な不調に対しては長く飲むことが必要になります。

 

ただ、その場合でもその時の自分の症状に合っているかを判断することは大切です。副作用とわかるような症状が出なくても、飲み始めてからなんとなくだるい、食欲が落ちたという場合はその漢方薬があっていない可能性があります。

 

その判断の目安は2週間程度です。1か月程度飲み続けても、症状がまったく改善されない場合は合っていないといえます。服用はやめましょう。

 

効果の判断基準としては、まったく症状がなくなったわけではないけれど、体調が良くなってきたときはしばらく服用を続けて様子をみることも必要になります。たとえば、解消したい症状が頭痛で、その症状が消えたわけではないけれど、ひどい肩こりもなくなって便秘も解消された・・・というような場合です。

 

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漢方薬を手に入れる方法は?

漢方薬を入手する方法は病院と薬局、ドラッグストアがあります。

 

病院で処方される漢方薬

病院で医師の診断により処方され、147種類のエキス製剤(顆粒や粉末状にしたもの)と1つの軟膏、242品目の生薬が保険適用になります。更年期の3大漢方薬はは保険適用です。

 

漢方を専門に扱う病院では、医師による診立てが行われるので自分の証にあった漢方薬が早く見つかる可能性が高いです。一般の病院でも漢方薬を処方する医師は増えていますが、専門的な知識が少ないことが多いので、病名や病状によって画一的に処方されがちです。

 

漢方薬局では種類も豊富

薬局で扱う市販薬は医療用の漢方薬に比べて種類が豊富です。専門知識を持つ薬剤師に証をみてもらうこともできますが、保険が効かないので費用がかさむのが難点です。

 

一般のドラッグストアは品揃えがない

手軽に足を運ぶことができるのが一般のドラッグストアですね。漢方コーナーはほとんどの薬局で目にします。ただ、漢方に関しての知識を持った販売員が少ないため、置いてある漢方薬は有名なものだけ、というのが実態です。

 

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今はインターネットでも薬を購入できるようになりました。薬局で扱っている第2類医薬品に分類される漢方薬も購入できます。服用している漢方薬を再購入するには便利です。