更年期を快適に乗り切る秘訣徹底調査!女の人生これからよ

40代になって急にあちこちに不調が出始めたら更年期症状かもしれません。卵巣機能が低下して女性ホルモンが激減する頃から始まる不定愁訴は個人差はあれど誰もが経験します。更年期を快適に乗り切ることは50代以降の人生を大きく左右します。目指せ!輝くアフター更年期。

更年期障害の3大漢方薬を詳しく解説!特徴と向いているタイプはこれ!

更年期の不定愁訴を何とかしたい!でもHRT(ホルモン補充療法)には抵抗がある、または受けられない人も多いです。そんなときは生薬配合の更年期サプリや漢方薬を選ぶ人が多く、実際に自分に合っていればかなり症状緩和に効果があります。

 

漢方薬は特に何を選んでよいか迷います。前回の記事でもよく処方される漢方を3種類紹介しましたが、今回はもう少し詳しく3つの漢方薬について紹介します。

 

f:id:kurunokini:20180323004114j:plain

 

更年期障害の3大漢方薬に共通するのは?

血の道症」という言葉を聞いたことはありますか?これは漢方で使う言葉です。月経、妊娠、出産や産後、そして更年期にあらわれる頭痛や発汗、のぼせなどの身体症状やイライラや憂うつ感など精神症状をいいます。

 

これらは女性ホルモンの影響を大きく受けています。PMSや産後ブルーなども同じですね。更年期障害の症状は、ほぼ血の道症と重なります。また、「気」が不足した状態であるととらえ、気と血を整える作用のある漢方薬が選ばれるのです。

 

3つの漢方薬に含まれる生薬を確認しましょう

 漢方薬は3種類以上の生薬を配合して作られています。生薬とは植物や動物、鉱物など自然由来のものです。漢方の歴史は3千年以上あり、さまざまな生薬の配合を試し、効果のあるものが現代に残っているのです。

 

豆知識:漢方薬の構成

漢方薬に配合されている生薬は、その性質や作用によって「上品」「中品」「下品」に分けられています。

 

上品・・・作用が穏やかで長期間服用しても副作用が起こりにくい。他の生薬の副作用を抑える。大棗(タイソウ)、人参、甘草、五味子(ゴミシ)など。

 

中品・・・少量で短期間の服用であれば副作用はない。上品と下品の間をとりもつ役目もある。新陳代謝を高める作用もある。当帰(トウキ)、山梔子(サンシシ)など。

 

下品・・・中でも薬効が強いが、副作用が伴うことも。服用量や期間は慎重にする必要がある。半夏、大黄など。

 

f:id:kurunokini:20180323004146j:plain

 

では、更年期障害の3大漢方薬のそれぞれに配合されている生薬をみてみましょう。

 

ファーストチョイスの加味逍遙散

上品白朮(ビャクジュツ)・茯苓(ブクリョウ)・甘草

中品当帰・芍薬(シャクヤク)・柴胡・牡丹皮・山梔子(サンシシ)・生姜・薄荷葉

 

こんな人に向いている体力があまりない人

こんな症状に効く→頭痛・めまい・のぼせ・動悸・スウェッティング(急な激しい発汗)・肩こり・腰痛・不眠・イライラや精神不安

 

体の不調だけでなく、気逆からくるイライラや気鬱からくる落ち込みにも効果があります。パッケージに偽りなし!ですね。

 

f:id:kurunokini:20180323004220j:plain

 

 体力がなく血虚の人は当帰芍薬散

上品=川芎(センキュウ)・茯苓(ブクリョウ)・白朮(ビャクジュツ)・沢瀉(タクシャ)

中品当帰・芍薬(シャクヤク)

 

こんな人に向いている痩せて体力がない人虚証の人・冷え症の人

こんな症状に効く→疲れやすい・貧血気味・肩こり・耳鳴りやめまい

 

体を温める作用があり、冷え症の人に向いています。体力のない人にも処方されますが、胃腸の弱い人ではおう吐や腹痛、下痢が起こることがあります。また、ほてり症の人は避けた方がよいでしょう。

 

ホットフラッシュには桂枝茯苓丸

上品=桂枝・茯苓(ブクリョウ)

中品=牡丹皮・芍薬

下品=桃仁

 

こんな人に向いている比較的体力があり赤ら顔の中間証から実証の人

こんな症状に効く→のぼせやすいのに足が冷えている・下腹部に張りを感じる・頭痛・肩こり・めまい・神経痛など

 

桂枝茯苓丸は血行障害が関係する幅広い症状に処方されます。体力が低下した人は胃腸障害が出やすいので注意が必要です。

 

f:id:kurunokini:20180323004319j:plain

 

 更年期漢方の選び方(初級編)まとめ

今回紹介した更年期に処方される3大漢方薬は大手のドラッグストアであればたいてい陳列棚に並んでいます。本来は漢方に詳しい医師または薬剤師さんに証を診立ててもらうのが一番ですが、忙しくて行けない・とりあえず試してみたいときにお役立てください。

 

飲み始めて少しでも異常が出た場合は服用を中止してくださいね。また、効果がまったくないのに漫然と同じ漢方薬を飲み続けることもおすすめしません。

 

現在私も加味逍遥散を飲んでます。ちょっとすーっとした味?のど越し?で、比較的飲みやすい漢方薬だと思います。

 

今いちばんの悩みはたまに襲ってくる数日続く頭痛ですが、残念ながらこちらは毎日のことではないのではっきりと効いた!という感触はないです。でも、手足の指の関節痛とのぼせはなくなりました。もう少し続けようと思っています。