現代はストレス社会と言われます。働き盛りの30代40代はもとより、10代の若い世代も受験ストレス、学校生活のストレスなど老若男女すべての年代でストレスが問題になっているほど。
今やいかにストレスと上手く付き合うかが心身の健康を保つ秘訣ともいえます。特に、更年期の女性にとって更年期障害を悪化させない為にも大事なキーワードです。
そもそもストレスって何?なぜ悪いの?
ストレスというと、心身にとって不快なことと思いがちですが、そもそもストレスとは外部の刺激全般をさします。
人間の体には自衛本能があります。例えば、暑くなったり寒くなったりといった気温の変化に対して体温を一定に保つようになっていますね。この自衛力をホメオスタシス(恒常化)といいます。
これは、体の機能に限ったことではありません。多忙や環境の変化・人間関係などで感じる刺激に対しても同じです。でも、それが度を超えるとホメオスタシスを保てなくなり、自律神経や内分泌系のバランスを崩してしまうのです。
嬉しいこともストレスになる?
ストレスは外部からの刺激なので、なにも悪いこと・気分がふさぐようなことばかりとは限りません。昇進して嬉しい!子供が受験に合格した!新居に引っ越した!それ自体は喜ばしいことですが、こういうことでも精神的に緊張しますね。
この嬉しい緊張って本人はなかなかストレスの原因になっていることに気づきにくいものです。嫌なことがストレスになるという呪縛をまず解きましょう。
更年期世代はストレスのオンパレード!
50歳前後ってとても忙しい年代です。最近は高齢出産でまだまだ思春期の難しい子供の子育て中の人も多いですね。かくいう私もそうです。
また、少し早めに結婚して子供をもうけた友人たちは、子供が巣立ち夫婦二人になってなんだかイライラするわー、なんて夫原病の一歩手前のようなことを言ってます。
年代的にも夫が責任ある地位についたり、仕事を持っている女性は自分がその立場になったり、忙しいだけでなく人間関係を上手くこなしていくのも精神的にたいへんです。
そこにきて、更年期の不調という自分ではどうしようもできないホルモンバランスの大きな崩れがおそってきます。ストレスを制すものは更年期をも制す!といっても過言ではない・・・かも!
ストレスを感じやすいタイプは?
同じ出来事が起きてもストレスに感じる人とそうでない人がいます。それは持って生まれた性格によるものなので、急に変えろといわれても難しいです。でも、自分がストレスに強いか弱いか知っておくことは大事です。
- 真面目で几帳面なタイプ
- 野心家で負けず嫌い
- イライラしやすい人
- 落ち込みやすい、劣等感が強い人
- 何事も断れない、NOと言えないタイプ
自分が上記のようなタイプだと思っても、無理に治そうとするとかえってストレスを感じてしまうので、「そっかー、ストレスためやすいのか」くらいの軽い気持ちで受け止めてくださいね。
更年期に必須のストレスと上手につきあう秘訣
ストレスは避けて通ることはできません。いかに上手につきあうか、やり過ごすかがポイントです。
カラオケでストレス解消!ショッピングでストレス解消!
若いときはそれでもなんとかなっていたかもしれませんが、もう少し根幹的なところから自分にとってのストレスを見直してみる時期が更年期かもしれませんよ。
体のサインを見逃さない
どんなときストレスを感じているな-と思いますか?イライラして家族にどっかーんと当り散らしてしまったとき?あんがい自分でストレスを感じていることに気づかないことは多いです。
なんだかすごくだるい・何もする気が起きない・夜なかなか眠れない
これらは体からの危険信号です。
リラックスできる空間をもってますか
心も体もリラックスしている感覚、覚えていますか?忙しく過ごしていると、ついついそういう時間をなおざりにしてしまっていませんか?
好きな音楽を聴いているとき、部屋の好きな一角でハーブティーを飲んでいるときなど人によって違いますが、リラックスしているときの感覚をしっかり養っておきましょう。
私の場合は、ソファに横になって愛猫をお腹の上に乗せて撫で撫でしているときが至福のときです。
気分転換の方法見つけましょう
なんとなく気分が落ち込んできた、イラッとすることが増えてきた・・・など危険信号を感じたら気分転換でリフレッシュすることが近道です。その場合は自分が楽しいと思えることが大切!
映画鑑賞?カラオケ?いっそのこと温泉旅行?さすがに泊りがけの旅行は無理としても、足湯くらいはドライブがてら行けそうですね。
一人でリフレッシュできるのならそれでかまいませんが、なんでも話せる同年代の女性の友だちがいると心強いです。更年期のことも気兼ねなく相談できます。
一度にすべて解決できると思わない
はっきりと「これがストレスになっている」とわかっていることでも、自分だけではどうしようもないことが多いにも更年期世代の特徴です。
仕事上でも部下や仲間との人間関係の悩みだったり、親の介護の悩み、子供のこと夫婦のこと・・・何がストレスになっているかぐちゃぐちゃしてわからなくなってきますね。
そういうときは、紙に書いて整理してみましょう。手を付けられそうなことからやってみて、自分では無理なことはすっぱりあきらめるのも手です。
時が来れば解決してくれる、自叙伝かけるくらいドラマチックだわ、と俯瞰で見てみるのもストレスをうまくやり過ごすコツです。
更年期こそ、ストレス耐性を身につけましょう!