更年期はその人の弱いところを狙い撃ちすると聞きます。若いときから冷え症だった人はさらにひどくなって「冷えのぼせ」に、という風に。
前回記事に書いたように、私の場合は今一番とりたい症状は頭痛です。これがいつまでも残っている感じ。
加味逍遙散(カミショウヨウサン)をしばらく飲んだせいか、去年とにかく辛かった関節痛やホットフラッシュはほとんど気にならなくなりました。
そこで、今度は桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)に変えたわけですが、いつもあった頭が重いかんじは少し取れたものの、やっぱり辛い痛みに襲われるときがあります。
更年期にはストレス耐性が一気に落ちる
ストレスが大きかったせいもあります。ここ数ヶ月の間、甥っ子の急逝や義母の死(こちらも病気がわかってから3ヶ月という早い死でした)、亡くなった義母の遺していった猫の死が矢継ぎ早に襲い、精神的に参っていました。
そんなときに中古マンションを購入してリフォームして引越し・・・体力的にもクタクタでした。
更年期に心身共にダメージがあると、多少体力に自信のある人間でも弱ります。本当に、更年期って外部環境のストレスが多い世代だと実感したのでした。
頭痛の症状に着目してプラスしたサプリメント
私自身の更年期の不調はあったものの、ちょうど同じ頃アトピーの夫が症状悪化で大変なことになりました。私自身、漢方薬を服用していたこともあり、夫にもすすめてみました。
よくなったり悪くなったりを繰り返して、かなり体に負担がかかっていると思い、独学ではなく漢方薬局に行くことをすすめました。
一緒に漢方薬局に行ったのですが、そのときに(ついでに)私の更年期症状も相談しました。桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)を飲んでいることも含めて。
そこですすめられたのがイチョウの葉です。
イチョウ葉エキスの作用は?
イチョウ葉は認知症予防効果があるとひと頃話題になりましたが、きちんとしたエビデンスはありません。効果がないとする報告もあれば、効果があるとする報告もあるのです。
確かなことは、ドイツでは一定の規格を満たしたイチョウ葉エキスは医薬品として認定されていることと、ひとことでイチョウ葉エキスといってもその品質や成分に大きな差があるということです。
通常言われているイチョウ葉エキスの効能は、物忘れや疲れ目、聴力の衰え、高血圧などいろいろ言われていますが、どれも血管に対する作用を言っています。
血管の老化を抑えて血流を促進する・・・というのがイチョウ葉エキスの効能と言えると思います。
更年期以降気になるゴースト血管
少し前に話題になったゴースト血管ご存知です?
ゴースト血管とは、微細な毛細血管が老化と共にところどころ血液が流れなくなって次第に消えてなくなるというなんとも恐ろしい現象です。
血管のゴースト化がすすむとアルツハイマーや骨粗しょう症のリスクが高まると言われています。更年期以降の女性には衝撃的な事実ですね。
この血管のゴースト化を予防する効果が期待されているのがイチョウ葉エキスです。
イチョウ葉エキスは安全?
イチョウ葉エキスの有効成分はテルペノイド・フラオボノイドなどですが、アレルギー物質であるギンコール酸も含まれているため、ドイツの規格では一定の濃度以下に削除処理しなければなりません。
- テルペノイド6%以上
- フラボノイド類24%以上
- ギンコール酸含有量5ppm以下
でも、日本ではイチョウ葉エキスは食品扱いなので、きちんとした規格がないのです。なので、品質にばらつきがあったり、ギンコール酸によるアレルギー反応が出るリスクが高いのです。
公的機関の認証がある商品を選ぶことをおすすめします。一般的な機関を紹介します。
- 公益財団法人日本健康・栄養食品協会のJHFA
- 日本健康食品規格協会のGMP
イチョウ葉茶を自分で作って飲むのは避けましょう。