更年期とは一般的に閉経前後の10年間をいいます。目安として45歳~55歳ですが、もう少し広い意味で卵巣機能が衰えてきたあたりの40歳から65歳までをさすこともあります。
卵巣機能の衰えは個人差が大きいことから、現在は65歳くらいまでを更年期治療として考えているわけです。
簡略更年期指数でチェックしてみましょう
更年期には、エストロゲンの急激な減少によって自律神経が乱れ、体や心のあちこちに不調があらわれます。
不定愁訴のかたまりの更年期
原因はエストロゲン不足なのですが、あらわれる症状は人によってバラバラだったり一定せず日によって変わったりします。
そのため、病院でもあらわれる症状に対応できないのが現状です。胃痛を訴えた患者さんに胃薬を出しても次に頭痛が出て・・・などと、個別の症状に対処しても全体的な改善はみられないからです。
簡略更年期指数(SMI)の開発
そこで、小山嵩夫医師が更年期のチェック表を考案しました。以前から更年期の症状を数値化して客観的に捉える方法はありましたが(kupperman指数など)、日本人に使いづらいものでした。
前置きが長くなりましたが、では自分の症状をチェックシートでみてみましょう。
あなたは何点?更年期のセルフチェック
下記の10問の問いに今の自分の状態に応じて○をつけて合計点を出します。症状チェックの目安は、
強・・・つらくて我慢できないくらい。日常生活に支障がある
中・・・なんとか我慢はできるがどうにか症状をとりたい
弱・・・症状はあるが普通に我慢できる程度
無・・・特に症状を感じない
0~25点
上手に過ごしています。ただし、日頃から規則正しい食事や適度な運動をするように心がけましょう。
26~50点
生活習慣の改善を含めて注意が必要です。食事や運動など日頃の生活に気をつけて、無理な生活をしないようにしましょう。
51~65点
婦人科や更年期外来を受診し、生活指導や薬物療法、カウンセリングを受けたほうがよいでしょう。
66~80点
長期間の計画的な治療が必要でしょう。
81~100点
まずは各科の精密検査を受けましょう。症状が更年期のみが原因の場合も長期的な治療が必要でしょう。
ひとつでもつらい症状がある場合は婦人科へ
更年期指数はあくまで目安です。合計点数が低いからといって放っておかずに、婦人科や更年期外来へ行きましょう。
また、数値が高い場合は各科の精密検査が必要になることも。つらい症状が更年期によるものであれば、婦人科や更年期外来、女性外来などで長期的な治療が必要です。
更年期に理解のある婦人科等では、HRTや漢方療法、生活指導やカウンセリングなど、多方面から症状緩和に対応し、更年期を乗り切るサポートが期待できます。
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