あなたは冷え症ですか?
なんと、思春期を過ぎた女性の半数が冷えに悩まされています。更年期には、さらにその数が増えてしまうのです。
若いときから冷え症で悩んでいた人はさらに症状が重くなったり、それまで気になったことがない人も、急に悩まされたりします。
更年期の冷えの特徴は?意外な落とし穴
更年期症状の代表選手とも言えるホットフラッシュ。私も悩まされています。突然ポッポッと顔がほてったり、顔の周りに熱風をまとっているような気さえして、立っていられなくなるほどです。
実は、このとき手足が冷えていることがあるのです。冷えのぼせという状態です。
冷えのぼせは一般的に冷えが重症化した状態と言われます。冷えのぼせはどの年代の人にも起こりますが、統計によると50代女性が一番多く、次いで20代とのこと!
冷えのぼせが起こるメカニズムは?
冷えの一番の原因は血行不良です。女性は男性に比べて冷え性が多いのは筋肉量が少なく、またつきにくい構造になっているからです。
筋肉は熱量の元。また、筋肉量が少ないと血流も悪くなります。筋肉がポンプの役目を果たすことはよく知られていますね。
血行不良が続くと慢性的な冷え症になってしまいます。生体は、体の重要な部分を守る力が働きます。ということは、脳が冷えるのを守るために末端を犠牲にするわけです。
逆に、脳が熱くなるのを防ぐために、頭部や胸周りから熱を放出します。この部分は毛細血管や汗腺が発達しているからです。
冷えのぼせは自律神経失調型の冷え
冷えが重症化すると、自律神経のバランスを大きく崩してしまいます。
自律神経は交感神経と副交感神経がバランスを取り合って体温などコントロールしています。血行不良型の冷えが進むことや、ストレス、またはホルモンバランスの崩れなどから自律神経が乱れ、冷えのぼせという状態を引き起こします。
冷えのぼせは更年期障害だけが原因ではない?
このように、冷えのぼせは自律神経失調型の冷えといえます。更年期には女性ホルモンのバランスが不安定になり、自律神経の乱れを引き起こします。
たしかに、更年期に冷えに悩まされる女性は多いのですが、更年期治療のHRTや漢方治療で改善できるかというと疑問は残ります。
血行不良が改善され、自律神経がホルモン補充によって改善されれば、かなりの部分解消されると思いますが、先に書いたように冷えのぼせは20代の若い女性にも多く見られる症状です。
やはり、日常生活での冷え解消・予防が欠かせないでしょう。いくつかポイントを紹介します。
冷えのぼせ改善の入浴法
入浴はポイントを抑えれば効果が高い改善法です。
ぬるめのお湯で!(38℃~40℃)
熱いお湯にいきなり入るのは絶対NGです。
足湯もおすすめ
熱めのお湯に足だけつかる足湯もおすすめです。服を着たまま気軽にできますね。
常に温めたい4つのポイント
- 首の後ろ
- おなか
- お尻
- 足首
この4箇所は常に温めることを心がけましょう。のぼせがひどい時は、ついつい首の後ろを冷やしてしまいがちです。実は私もやってしまったことがあります。大反省・・・。
衣類はしめつけないものを!
衣類はゆったりしたものを選びましょう。特に下着はきゅっとしたものを撰びがちですが、血行不良の原因になります。ゴムひもの強さひとつで変わるほど女性の体は繊細ですよ。
ロングブーツやハイヒールも冷え解消のためには避けたいです。
食事にも気をつけましょう
冷え解消には食事も重要なポイントです。まずは、避けたいものから。
果物・生野菜
体を冷やしてしまいますので控えましょう。
ビタミンEや鉄分を摂りましょう。不足すると血行が悪くなってしまいます。ビタミンEは植物油に多く含まれます。良質なものを摂りましょう。
野菜でビタミンEが多いのは西洋かぼちゃ、大根の葉、赤ピーマンです。
また、レンコンや滋養強壮効果があり、加熱すると冷え症に即効性があるそうです。レンコンのスープなどいかが?