今でこそ更年期についていろいろ調べるようになった私ですが、やはりもう少し若い年代のとき、30代までは、いえ、40代前半でも自分がその時期にそう遠くないことを自覚していませんでした。
むしろ、どこかひとごと・・・。
ホットフラッシュに関しても、同じ職場の女性が辛いと聞いていたにもかかわらず、実感としてまったく分かりませんでした。それほど、更年期の症状はまわりの人には分かりづらいものです。
いざ更年期になって、私もホットフラッシュというのを経験しました。
更年期症状の代表選手!?ホットフラッシュって何?
更年期によく訴えのある症状に、ほてり・のぼせ・多汗があります。
- 暑くもないのに顔がポッポとほてる
- 首から上が熱く感じてぼーっとする
- 気温に関係なく急に大量の汗が出る
こんな症状が更年期のホットフラッシュです。私の場合は、大量の汗をかくことはなかったのですが、のぼせとほてりには悩まされました。特にひどかったのが夏でした。でも、季節に関係なく、前触れもなくやってくるのが更年期のホットフラッシュです。
この「のぼせ」は経験してみるとわかるのですが、けっこう辛いです。汗をかかなかったので、よけいに周りの人にも症状が理解されなかったようです。去年の夏は週に何度も起こって、ひどくなると立っているのもしんどかったです。
自律神経の乱れが引き起こすほてりやのぼせ
このホットフラッシュが起こる理由は、自律神経の乱れです。自律神経は交感神経と副交感神経で成り立っています。
- 交感神経・・・緊張
- 副交感神経・・・リラックス
このふたつがバランスを保つことが重要です。更年期になってエストロゲンが急激に減少することで、自律神経の乱れを引き起こします。詳しくはこちらの記事を読んでね。
ホットフラッシュの治療法は?更年期治療と自律訓練法
自覚症状としてはけっこうつらいホットフラッシュ。改善するための方法は?これは、更年期障害の治療の柱であるホルモン補充療法でかなりよくなるそうですよ。
ホルモン補充療法は、その名の通り足りなくなった女性ホルモンを補うので、それが原因で乱れた自律神経も影響を最小限に抑えられます。
ただ、誰でもが受けられるという治療ではないし、ホルモン剤を使うことに抵抗がある人も多いのが現状です。その場合は漢方薬による治療も行われます。更年期障害の治療と漢方や相性が良いのです。
また、ストレスが症状を悪化させたり引き金になることもあるので、精神安定剤を処方されることもあります。
お薬による治療
- ホルモン補充療法
- 漢方薬
- 精神安定剤など
自律訓練法が効果的?
さらに、更年期に起こるさまざまな不調は心にも影響を与えます。精神的に不安定になりがちな時期なのです。自律訓練法というものがあります。これは自己暗示法のひとつで、ベルリン大学教授シュルツ氏が考案したものです。
まぁ、別に考案者を覚える必要はないんですけどね。自律訓練法は覚えておいて損はないです。
簡単に説明すると、7段階の標準練習から成り立っています。自律訓練法では、標準練習のことを公式と呼んでいます。
- 背景公式(安静練習)・・・気持ちが落ち着いている
- 公式1(重感練習)・・・両腕・両足が重たい
- 公式2(温感練習)・・・両腕・両足が温かい
- 公式3(心臓調整練習)・・・心臓が静かに規則正しく動いている
- 公式4(呼吸調整練習)・・・呼吸が楽だ
- 公式5(腹部温感練習)・・・胃のあたりが温かい
- 公式6(額部涼感練習)・・・額が涼しく、心地いい
本来は専門家の指導のもとに行ったほうが良いのですが、ポイントは気が散らない場所で行うこと。ストレス緩和が目的であれば、公式1と公式2が重要で、リラックス目的であればこのふたつで十分らしいです。
ストレスが引き金になる!気にしすぎは要注意
ストレスは更年期の症状を悪化させます。ホットフラッシュでは大量の汗をかくこともあるので、それが気になって人と会うのも、外出するのも精神的に負担になってしまうこともあります。
ただ、私も経験したように、他の人にはあまり気づかれないものです。これは良くも悪くもありますけど・・・。恥ずかしいと思っているのであれば、それは気にする必要はないです。
事前準備で外出も気楽に!人前で気になる汗対策
それでも外出先で急に汗が噴出すと慌ててしまいますよね。いくつか対策を紹介します。
衣類のポイント
この時期、襟の詰まったデザインのものは避けたほうが無難です。ほてったりのぼせたりしたときに襟元をサッと開けられるものを選びましょう。
同じ理由で、体温調節がしやすい服装が良いです。ベストやカーディガン、大判のストールなどを活用しましょう。
汗対策は大きめのハンカチと汗取りパット
また、汗のにおいが気になるときはデオドラントローションやアロマスプレーなどを持ち歩きましょう。おすすめのアロマはセージとペパーミントです。
一番の特効薬は規則正しい生活とストレス緩和
とにかく自律神経が乱れることを避けましょう。夜更かしや睡眠不足、深酒は自律神経の乱れの誘引となります。なにかと忙しい年代でもありますが、健康管理を見直すきっかけにしてみてはどうでしょう。